はじめに
久々にブログを更新します。 仕事が忙し過ぎて全く更新できていなかったが、 会社に束縛されていればいるほど、 個人でできる活動の意義を強く意識する今日この頃です。
読んだ本について
今回読んだのは、朝倉祐介氏の「論語と算盤と私」です。 著者はミクシィのCEOだった方です。 この本を知ったのは、以前にも言及した以下のサイトで紹介されているのを見たのがきっかけでした。
元々はNewsPicksに掲載されたコラムを編集したものとのことです。 そのためなのか、書籍の内容は著者の経営論から始まり、 企業のあり方、日本におけるベンチャー企業をとりまく環境、 そして個人の生き方についてと移り変わっていくため、 方向性としてどこに向かっていくのか最初は分からなくなりました。 まさに、サブタイトルにある通り、著者自身の経営論と人生観を書き綴った作品といったところです。
また、ミクシィと聞くと、 かつてはSNSの会社、 現在はモンストを運営するモバイルゲームの会社という印象ですが、 この書籍自体は非常に丁寧な文書で書かれています。 難しい言い回しや著名人の引用が多く、著者の性格を反映しているのかと推察されました。
感想
印象深かったのは、元サッカー日本代表監督の岡田武史さんへのインタビューのコラムです。 岡田元監督が監督時代に経験した苦しい出来事やそこから生まれるリーダーシップ論が記されています。 日本代表チームの監督にもなると、結果如何では理不尽な非難に晒されることもあり、 それでもチームを引っ張っていくための心構えやサッカーチームをマネージメントするという意味での経営論は説得力がありました。 特に印象に残った節は以下です。
また、私自身は会社の経営者ではないのもあって、 最後の章の「個として独立するための原則と心意気」は一番ためになったかと思います。 このブログは私の読書メモでもあるので、 この章の節を記載します。
- 人生の岐路で考えるべき3つの原理原則
- 動機: ポジティブもネガティブもあり!
- 選択基準: みずからが納得するために
- 代替案: 人生の致命傷を避ける
- "安定"の担保は会社ではなく自分に求める
- 夢破れても納得感と経験は残る
- 人生はネタ集めの旅。面白いことを追求しよう
最後の節は、新しいことにチャレンジできずにいる人の背中を押す一助になるのではないでしょうか。
全体としてこの本に書かれている内容自体は、 他の自己啓発本に載っていることからも読み取れるものが少なくないとは思います。 ただし、著者の経営者としての経験や知見に触れることには大きなメリットがあると思いました。
最後に、私のこの本のおすすめ度は ★★★★☆ です。