はじめに
5月に会社の出張でアメリカ西海岸に行ってきました。 自分にとっては、パンデミック以来、初の海外渡航になります!
今後、入国制限などの規制は緩和されていくようですが、 今回経験した渡航手続きや新型コロナによる渡航への影響をまとめておきたいと思います。 これから海外渡航する方の参考になれば幸いです。
アメリカ渡航に必要な手続き
アメリカへの渡航および日本への帰国にかかる手続きは以下になります。 順を追って見ていきます。
時系列にするとこんな感じ。
時期 | 手続き |
---|---|
渡航1~3カ月前 | ESTA申請 |
新型コロナワクチン接種証明書の取得申請 | |
出国前PCR予約 | |
帰国前PCR予約 | |
日本出国1日前 | 出国前PCR検査 |
CDCへの宣誓書の記入 | |
渡航 | |
日本帰国3~1日前 | 帰国前PCR検査 |
ファストトラック申請 | |
帰国 | 帰国時コロナ検査@成田空港 |
(* 2022/6/26追記) 渡航前PCRについて 2022/6/12より、アメリカ渡航の際のPCR検査は不要になりました!
As of 12:01AM ET on June 12, 2022, CDC will no longer require air passengers traveling from a foreign country to the United States to show a negative COVID-19 viral test or documentation of recovery from COVID-19 before they board their flight. For more information, see Rescission: Requirement for Negative Pre-Departure COVID-19 Test Result or Documentation of Recovery from COVID-19 for all Airline or Other Aircraft Passengers Arriving into the United States from Any Foreign Country.
ESTA
以前から変わらずESTAの申請は必要です。 出張が決まったら即申請しました。 申請費用として14ドル、申請が通るのに数日を要します。
新型コロナワクチン接種証明書
これは、ワクチン接種時にもらう「接種記録証明」とは別なので注意が必要。
ワクチン接種証明書(紙版)の発行について | 新型コロナワクチン接種(1・2回目)について | 新型コロナウイルス感染症(関連情報まとめ) | 健康・医療 | くらしの情報 | うるま市役所
出国時にも必要ですが、 特に帰国後の手続きで3回目ワクチン接種をしていれば、 手続きが簡略化されたり、帰国後の待機期間が短く(もしくは待機義務なしに)なります。
取得方法は2通りあり、 一つはアプリでの取得、もう一つは書類での取得になります。 アプリでの取得が可能なのは、マイナンバーカード保持者のみです。
私は書類で取得しました。 接種証明書の取得先は自分が住んでいる自治体になります。 書類の場合は、費用はかかりませんが、取得には2週間ほどかかります。 渡航が決まれば早めに申請しましょう。
日本出国前PCR検査*
=> *2022/6/12よりアメリカ渡航前PCR検査は不要になりました
アメリカ渡航には渡航前1日以内のPCR検査で陰性証明を取得することが必要です。 1日以内というのは厳密に24時間ではなく、渡航の前日なら問題ないという意味です。 ですので、検査当日に検査結果が出て、なおかつ、渡航に必要な陰性証明を作成してくれる医療機関に検査予約を入れます。 私は会社の旅行代理店の紹介で以下の医療機関で検査を受けました。
検査自体は鼻の粘膜を綿棒でこするだけなので、一瞬で終わります。 費用は2万円ほどかかりましたが、 その日のうちに証明書を受け取ることができました。
宣誓書の記入
アメリカへの渡航者全員に対して、CDC発行の宣誓書へのサインが求められます。 新型コロナに対して陰性であることを確認するもので、 該当する箇所一つにチェックを入れて、末尾にサインすればOKです。
成田空港でチェックインする際に見せる必要がありました。
日本帰国前PCR検査
日本に帰国する前にもPCR検査が必要です。 つまり、現地でPCR検査を受ける必要があります。 出国前の検査と異なるのは、出発72時間前となっている点です。 予約は事前に日本で取っていきました。
https://anasalesa.com/covid19_pcr_test_details/
こちらも費用は2万円ほどかかりました。
私は出発1日前に検査しましたが、 検査機関から提出された検査証明書で、 パスポート番号や生年月日が間違ったものが出てくるというハプニングに見舞われました。 幸いすぐに訂正版を送ってもらえましたが、 余裕をもって検査を受けておくことをお勧めします。
ファストトラック申請
帰国時、成田空港でも新型コロナの検査を受けることになります。 WEBで事前入力しておくことで、この手続きを簡素化するというのがファストトラックになります。
事前にMySOSアプリをスマホにインストールしておいて、必要事項を入力していきます。 最後の入力が帰国前PCR検査の検査結果となるので、検査結果が出た後でないと入力を完了することができません。 その他の基本情報などについては、先に入力しておくことができるので、 帰国前PCR検査の結果のPDFファイルをアップロードするだけの状態にしておくのをお勧めします。
帰国後コロナ検査
成田空港に到着すると、新型コロナの検査を受けることになります。 ファストトラック申請が完了し、MySOSアプリのステータスが緑になっていると、 検査証明書のチェックなどをスルーして先に進めます。
検査自体は唾液検査でしたが、30分から1時間ほどで結果が出てきたのでPCR検査ではないようです。 検査結果が陰性だと、以下のような証明書をもらえます。
また、飛行機内で新型コロナの水際対策に協力することを明記した宣誓書を書いたのですが、 結局回収されませんでした。
その他
アメリカ国内移動
アメリカ国内での移動に関しては、何の制約も受けません。 飛行機を利用しても、コロナ検査などはノーチェックです。
帰国便へのチェックイン
出張中に一番時間がかかったのが、帰国便へのチェックインでした。 日本政府の要請なのか、MySOSアプリのインストールの確認、帰国前PCR検査証明書の確認が人手で行われ、 えらく時間がかかりました。
出発2時間前でも問題ないとは思いますが、 早めに空港に到着しておくことをお勧めします。
帰国後
帰国後の待機義務については、厚生労働省のガイドラインを参照しましょう。 しかし、これが分かりづらい。
2022年6月2日時点でアメリカは厚生労働省が指定する特定指定国ではないので、
- 新型コロナワクチンの3回接種
- PCR検査による陰性証明
- 空港検査での陰性証明
これらがそろっていれば待機義務なしです。
アメリカの様子
報道やネット記事で、海外でマスクをしている人はもういないと聞きますが、実際にはゼロではないです。 確かに屋外ではマスクをしている人はほとんどいませんが、 屋内では3分の1くらいの人はマスクをしているようでした。
全く異なったのは飲食店で、日本のようにアクリル板やアルコールスプレーを用意しているところは全く見ませんでした。
唯一、マスクが必要だったのは空港内と飛行機の中です。
万一、新型コロナに感染したら
アメリカはこのような状況なので、 郷には郷に従えで、マスクをはずしたくもなります。
しかし、ここで踏みとどまるべきです!
なぜなら帰国しなければならないからです。
出張の場合、コロナに感染して検査で陽性の結果が出ると、以下のリスクに晒されます。
何より問題なのが、 いつ陰性に戻るか分からないことでしょう。 人によっては1週間から10日ほどかかると言います。
これに関しては、抗体検査キットが役に立ちます。
アメリカでは薬局で抗体検査キットを手軽に購入することができます。 価格も10~20ドルです。 5~15分ほどで結果が出るので、これで陰性になったことを確認したら、 再度PCR検査を受けてみるのがいいでしょう。
また、新型コロナに感染した場合の費用負担をカバーしてくれる、 海外旅行保険に入っておくのもお勧めです。
最後に
海外渡航が本当に難しくなってしまいました。 渡航費以外にPCR検査で4万円飛んでいくのはつらいです。 円安、燃料費の高騰もあるので、プライベートで行く人は少ないのかもしれませんが、 もし行くことがあれば、気を抜かないようにしましょう。