はじめに
先月、出張でベルリンに行ってきた。
ドイツに行くのは2回目だが、ベルリンは初めて。 あくまで仕事で行ったので、観光はほとんどしていない。
超円安の中、ちょうど日本を抜いて世界第3位の経済大国になったドイツの首都、 その様子や渡航時の体験談などを綴っておく。
旅程
ベルリンから移動していないので、旅程といえるほどのものもないのだが、今回の旅の行程を書いておく。
- 6/15(土) @Japan
- 成田から23時発の便でヘルシンキへ
- 6/16(日) @Finland
- 6/16(日) @German
- 12時にベルリン着
- 6/17(月)~20(木) @German
- ベルリンに滞在
- 6/21(金) @German
- 13時発の便でヘルシンキへ
- 6/21(金) @Finland
- 16時にヘルシンキ着
- 17時半の便で成田へ
- 6/22(土) @Japan
- 13時に成田着
Premium Economyの空の旅
円安も問題なのだが、今ヨーロッパに行くのに問題なのがウクライナ戦争だ。
航空機はロシア/ウクライナの上空を避けて大きく迂回しなくてはならず、渡航時間は15時間に及んだ。 行きの便ではヘルシンキでのトランジットで5時間待たなければならなかったため、ベルリンまで20時間ほどかかったことになる。 これにはさすがに疲れた。
そんな過酷な旅路で唯一の救いだったのが、Premium Ecnomyのシートを予約できたことだ。
過去にビジネスクラスを利用したこともあったが、Premium Economyはそれには及ばず、エコノミーのシートを気持ち広くした程度だった。 個人的にはシートの広さよりアメニティが素晴らしかった。
利用したのはFinnairだったのだが、Marimekkoの毛布、ネックピローが提供された。 この毛布がなかなか暖かくて、寒くなりがちな機内でも快適に過ごせた。 また恥ずかしながらネックピローを生まれて初めて使ったのだが、首を痛めず快適に寝ることができた。
ヘッドホンもBoseのQuietcomfortに見た目そっくりで、高級感を感じさせられた。
Premium Economyといえば、機内食が陶器の皿に盛られてくるのが定番らしい(毎回ではなかった)。 夜中の23時に出発した行きの便で、1時間後(日本時間の深夜0時)に食事がでてきてしまったのはちょっと残念だったが、それでもなかなか美味しかった。
1時間だけのヘルシンキ観光
トランジットで5時間滞在したフィンランド。どうするか悩んだがヘルシンキの街に足を延ばしてみることにした。 1時間程度で切り上げて空港に戻ったので、観光というより散歩に近い。
ヘルシンキに来たのは2回目。早朝なので人があまり見えず、散歩のシチュエーションとしてはとても良かった。
以前に来た時と変わった点はそこら中に電動キックボードが駐車されているところ。 アメリカやニュージーランドではどこでも乗り捨てできたが、フィンランドは日本と同じ固定の駐車スペースを採用しているようだった。
今回初めてヘルシンキ大聖堂に入ってみた。 無料で中に入れたので、散歩がてらの観光としては大満足だった。
ベルリンでの1週間
6月のベルリンは気温が20℃程度。 この頃でも日本は30℃に達していたので、とても過ごしやすかった。 加えて夜21時になっても、空が明るく気を付けないと夜更かししてしまいそうだった。
物価高と円安
ベルリンの物価高は到着早々いきなり空港で味わうことになった。 ベルリン空港について昼食として立ち寄ったバーガーキング。 グローバルチェーンのバーガーキングならほどほどの金額で食べれるだろうと思いきや、オーソドックスなバーガーと飲み物のセットで2400円を超えていた!
現地スタッフと一緒に行ったランチでもたいてい2000円を超えるのは当たり前。 時には3000円を超えることもあった。
そんな中で重宝したのがスーパーマーケットの総菜。
若いころはせっかく海外に来たんだからと、 頑張って美味しい外食を探そうとしたりしたが、夕食は手頃な値段で済ますことにしていた。
ホテルの近くにあったEDEKAでサラダボールを購入。 値段は8.5EURだったので、日本円だと1500円ぐらい。 日本でいうと、コンビニで売ってるプラスチックのパックに入ったサラダに相当するが、ベルリンのものはこれがなかなかボリューミーだった。 主食が欲しければパンだけは安く買える。
ドイツでも電動キックボードが普及していて、Limeを使って軽めの観光をしてみた。 しかし毎度のことで、ついつい使い過ぎてしまって、料金は3000円ぐらいかかってしまった。
ベルリンは地下鉄と路面電車が至る所を走っているので、移動するならこちらの方が安いし安全だ。
ホテル
今回宿泊したのはINNSiDE by Malia Berlin Mitte。 円安もあって1泊30000円弱かかったが、なかなか過ごしやすかった。
特に良かったのが朝食のビュッフェ。 過去の経験からドイツの朝食はパン中心の完全固定メニューを毎日食べることになるのかと覚悟していたが、食材のバリエーションも高く、何より美味しかった。
部屋の様子はホテルのホームページを見た方が分かりやすい。 残念だったのは備え付けのシャンプーやボディーソープの泡立ちが悪いことぐらいだった。
グルメ
出張中に連れて行ってもらったランチで印象に残ったのがSANKU MAOTU'AIだった。
中華レストランなのだが、言うなればヌードル版のサブウェイといった感じだ。 好きな食材をトレーに取っていき、最後に乾麺とスープを選択。 お店の人にそれを渡してしばらくすると、熱々のヌードルになって戻ってくる。
ここでヌードルと書いたのは、乾麺の種類がJapanese ramenから、うどん、担々麺といろいろ選択できたからだ。
自分は最初、サービスの趣旨を理解していなかったため、食材の選択が偏っていたり、取りすぎたりして、全体的に具だくさんになってしまった。 料金は選んだ食材の重量で決まるので、金額もやや高めになる。
そんな状況でも、出されたヌードルは見た目がきれいに整えられて美味しそうだった。
もう一つ驚いたことが、ドイツでアルコールフリーのビールが普及していたことだ!
現地スタッフと一緒にランチに行ったとき、彼らがいきなりビールを飲みだしたので驚いたのだが、飲んでいたのがアルコール0%ビールだった。 あとで自分も飲んでみたのだが、ドイツのビールは元々さっぱりした、軽めの味わいのため、アルコールフリーになっても味に遜色ないようだった。
糖質まで削ったオールフリーではないと思われるが、日本のアルコールフリーのビールより美味しく、味もビールに近いように感じた。
おわりに
今回は急遽フライトを取ったこともあり、当初はPremium Economyを取るかかなり悩んだりもしたが、結果的に正解だったと思う。 エコノミーと比べて料金が高いので情報が多くはないので、検討している方の参考になれば嬉しい。
ベルリンは国際色豊かな都市で、ドイツ国外から来た人も多く住んでいる。 ドイツの首都だけあって大都会の一面がある一方、ヨーロッパならではのクラシックな建物も点在していて観光するにも生活するにも良い場所だった。 ぜひもう一度行ってみたいと思う。次はちゃんと名所を見て回りたい(笑)。