LIFE Cook

人生を豊かにするために(料理ブログではありません)

ネクサス(上)(下)を読みました

久々に小説を読みました。 学生時代は推理小説ばかり読んでいたのですが、 フィリップ・K・ディックの「電気羊はアンドロイドの夢を見るか」を読んで、 SF小説を読んでみる気になりました。

今回読んだ本は「ネクサス」というSF小説です。 脳対脳通信を可能にするネクサスというドラッグを巡り、 それを研究する学生が、 ネクサスを規制しようとするアメリカ政府、 ネクサスを利用とするタイ、中国政府などの陰謀に巻き込まれていくというストーリーです。

ストーリーの中でキーワードとして出てくるのが「ポストヒューマン」です。 脳対脳通信や感情の共有、マインドコントロールができる人間が 果たして"ヒト"と言えるのかという問いが投げかけられているように感じます。

日本人の自分からすると、 この話で出てくる内容は「攻殻機動隊」の世界では普通に使われている技術なのですが、 そもそもそれが出来てしまった時点で"ヒト"ではないのではないかという訳ですね。

以前、ハリウッド映画でも似たようなものがありました。 ジョニー・デップ主演の「トランセンデンス」では人間の意識をインターネットにアップロードした結果、 それが元々のアップロードされた本人の意識なのか、 もはや別のものなのかという疑問が提示されてました。

movies.yahoo.co.jp

有名なクラークの3原則に、「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」とあります。 この作品で出てくるような技術が実用化される日はいつか来るのかもしれませんが、 実現するまでには様々な思想間の対立は起こり得るということですね。 エンジニアの立場としては、 このような話は非常にワクワクさせられるのですが、 意思や感情の伝達の前にロボット義手など、 「攻殻機動隊」で言うところの義体の技術展開が先に来るでしょうね。

最後に、この本の私のオススメ度は ★★★★☆ です。

ネクサス(上) (ハヤカワ文庫SF)

ネクサス(下) (ハヤカワ文庫SF)

ニュージーランド旅行 in 2019GW

前々から旅行の記事を投稿しようとは思っていたのですが、 そもそも普段なかなかブログを更新できないので、 今回は旅行しながら書くことにしました。

写真の添付などは後ほどやるとして、 順次更新していこうと思います。

旅程

今回の旅程は以下の通りです。 航空券を買ったのは1月でしたが、 史上初の10連休のGWだけあって、 価格は高騰しまくってました。 なので自分なりに価格を抑えたプランです。

4/27(土) 香港航空で成田から香港へ トランジットで8時間香港滞在
4/28(日) 香港 -> オークランド到着&観光
4/29(月) ホエールウォッチングツアー参加&オークランド観光
4/30(火) ロトルアへバスで移動
5/1(水) トリンガロ国立公園をツアーで観光
5/2(木) ロトルアからオークランドへバスで移動
5/3(金) 深夜の飛行機でオークランド->香港->日本へと帰国

2019/4/27(土) 成田空港へ

毎回、海外旅行にはトラブルがつきものなのですが、 今回は成田空港へ向かう途中で直面しました!

当初から計画していた通り、 空港には2時間30分前に到着するように家を出たのですが、 日暮里から成田エクスプレスに乗るためにチケットを購入しようとしたところ、 なぜか券売機に出ている、次の便の出発時刻が6:03(その時の実際の時刻は7:15ぐらい)になってました。 何かおかしいと思い、駅員さんに聞いたところ、 ここ数日分の成田エクスプレスのチケットは完売したとのこと! 駅員さんも「こんなの初めて!」って驚いてました。

駅員さんから、「普通列車で行った方が早いよ」と教えてもらい、 急遽、京成本線と京成成田スカイアクセス線の特急で行く方針に切り替えました。 結果的に出発2時間前は過ぎてしまったものの、 問題なくチェックインできました。 京成成田スカイアクセス線は死ぬほど混んでいて、 スーツケースと乗客に挟まれて痛苦しい目にはあいましたが。。。

空港への到着時間に余裕を持っておいたのは正解でしたが、 空港への交通のチケットは予め取っておくべきだったのが今回の教訓となりました。

2019/4/27(土) 香港へ

今回の旅行で初めての体験となったのは、 行きの便でビジネスクラスの席が取れたことです!

エアトリで安いチケットを予約したところ、 エコノミークラスが完売していたのと、 8時間のトランジットで価格が相殺されたのか、 このような運びとなりました。 足を伸ばして寝れるし、機内食も美味しいしと、 まさに至れり尽くせりの快適な空の旅でした!!

香港国際空港に到着して、 まず悩んだのが円を香港ドルに換金するか。 できれば換金したくないのですが、 空港から軽く足を伸ばしたり、ちょっと買い物するぐらいだと、 クレジットカードだけでは無理そうと判断しました。

行き先については、 下記サイトを参考にして空港の隣町「東涌」に行きました。

www.hongkongnavi.com

ところが、この東涌、MTRで行くには青衣を経由して大回りしないと辿りづけないとのこと。

https://www.ryoko.info/rosen/train/data/hongkong.html

旅行案内で聞いたところ、 バスで行った方が早いし、安いとのことで、 やや不安を抱えつつバスで行くことにしました。

知らない土地でバスに乗るのは不安なものですが、 東涌はロープウェイの駅が目印となり 無事に辿り着けました!

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東涌のスタバで一休み(GoProで撮影)

長いトランジットを利用して、ショートトリップしてみるのも初めてでしたが、 おかげで前回来た時に食べそびれた エッグタルトを食べることができました。 個人的にはPineapple burnという菓子パンの方が美味しかったです。

logatfer.blog

2019/4/28(日) ニュージーランド到着

21:10香港発、オークランド行きの便に乗り、 ようやくニュージーランドに到着しました。 南半球はこの時期秋になるので、思ったより涼しかったです。 パーカーとセーターを持ってきましたが、 ユニクロのウルトラライトダウンも持って来るべきだったかもしれないです。

まず、空港でvodafoneプリペイドsimを購入しました。 5日間の旅行なので、下記サイトのNZ Travel Liteにしました。

https://www.vodafone.co.nz/travel-sim/

親切にvodafoneショップの店員さんがセットアップまでやってくれました。

バスでダウンタウンまで行き、ホテルに向かうことにしました。 街を歩いていて、まず目を引いたのが、 レンタルの電動キックボードです。

街の至る所に乗り捨てられていて、 坂道でも進めるようでした。

早速、アプリをダウンロードして試してみることに。

misosouplife.com

生まれてこのかた、一度もキックボードに乗ったことがない上に、 いきなり下り坂からのスタートでしたが、 やっていくうちにどんどん慣れていきました。 その快適たるや!! 旅行で都会の街中を回るのに、これほど快適な移動手段はないのではないかと思いました。

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調子にのって5kmも走行!

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Wynyard Quarterからの夜景

日本では道路交通法の規制のため、 この手の電動で動く乗り物は原動付自転車と同じ扱いになるのだそうです。 つまり、免許もいるし、税金もかかるとのこと。

バスと比べると割高ではありますが、 電動キックボードを体験出来たのは本当に良かったです。

2019/4/29(月) オークランド市内観光

本当はこの日はホエールウォッチングのツアーを申し込んでたのですが、 朝起きると天候悪化のためキャンセルの連絡が!

そこでどこか郊外に行ってみようかと思い、 フェリー乗り場へ。 結局、一番手軽に行けそうなデボンポートへ行ってみました。

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Queens Warfからフェリーで12分のデボンポート港

デボンポートはヨーロッパ人の入植が始まった場所だそうです。 Queens Warfでツアーもセットのチケットを買っていたので、 デボンポートの街を回ってもらいました。

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デボンポートの高台からの風景

デボンポートから戻ると、おしゃれなカフェで有名なPonsonbyに行ってみました。

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電動キックボードを蹴ってPonsonbyへ

ダウンタウンから離れたPonsonbyはのどかな雰囲気がありました。

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オークランド観光終了

ホエールウォッチングは前々から行きたかったので残念ですが、 キャンセル分は全額返金されたので、 またの機会にしたいと思います。

2019/4/30(火) ロトルアへ移動

朝8:15出発のバスでロトルアへ移動しました。 バスに揺られること3時間あまりで、ロトルアに到着しました!

前日の雨のせいもあって、この日は少し肌寒かったです。 パーカーで来たのを後悔しました。

ロトルアに着いて最初に目についたのはなんと言っても雄大で美しいロトルア湖! 街の中心となっている観光客向けのVisitor Center, Rotorua i-Siteから歩いて10分ほどでした。

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ロトルア湖

天気も良かったので、 正直、ずっと湖を眺めてのんびりしたかったです。

ロトルアは小さな田舎町という感じですが、 あちこちから温泉ガスの蒸気が噴出していたり、 小さなレストランがあちこちに見られたりして、 散策するのが楽しい街でした。

2019/5/1(水)

しばらくブログの投稿をさぼっていたので、 うろ覚えですが続けたいと思います。

この日は世界遺産トンガリロ国立公園へのツアーに参加しました。

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トンガリロ山

本気でトンガリロ国立公園を楽しむならトンガリロ山のトレッキングコース、トンガリロ・アルパインクロッシングに挑戦するべきなのでしょう。 ただし、その場合は当然本気の登山グッズが必要になります。 それほど登山にこだわりがなく、軽装である程度見て回ればいいやというノリでツアーを選びました。

世界遺産トンガリロ国立公園1日観光 <ロトルア発> | ニュージーランド 観光・オプショナルツアー専門 VELTRA(ベルトラ)

事前に調べて、一番の見所がエメラルド・レイクスというエメラルドグリーンの湖ということは知っていたのですが、 さすがにそこにはツアーでは行けませんでした。 トンガリロ山を一望できるポイントに行ったり、山道をあるいたり、 ニュージーランド料理をご馳走になったりと、 ニュージーランドの自然をゆるい感じで楽しめました。

2019/5/2(木)

ついにニュージーランド旅行も実質最終日になりました。 この日はひたすらロトルアならではの自然、温泉地帯を観光しまくりました。 現地で予約したTe Puia/Te Whakarewarewa Thermal Valleyツアーに参加して、 「地球の歩き方」に載っている見所スポットを効率よく回ることができました。

この日に行ったところ

  • フカフォール
  • マッドプール
  • フカ・ハニーハイブ
  • レディ・ノックス間欠泉
  • ワイオタプ・サーマル・ワンダーランド

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レディ・ノックス間欠泉

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シャンパン池

ツアーの帰り、ロトルアのダウンタウンに向かう途中でワイオタプ・サーマル・ワンダーランドに下ろしてもらいました。 思い返せば火山ガスや間欠泉ばかりのツアーでした。 レッドウッド・ファカレワレワ・フォレストや動物を見れる観光地もあったので、 そういう楽しみ方も考えればよかったです。

そして帰国の途へ

ここから日本への帰国の途につくのですが、案外スムーズに旅することができました。 温泉ガスを吸い過ぎたのか、旅慣れのためか、それほど未練もなくニュージーランドを後にすることができました。

* 17:00 ~ 20:00 ロトルアからオークランドへバス移動
* 24:00 ~ 5/3 8:00 オークランドから香港へフライト
* 9:15 ~ 15:00 香港から成田へフライト

しかし、最後の最後でミスを犯しました! オークランド空港でスーツケースを預けた際、空港職員の方が手荷物引換券を渡すのを忘れました。 実は自分はそれに気づいていたのですが、 実際にあの手荷物引換券を使った経験が無かったため、 渡されなかったことをそれほど重要に感じませんでした。

成田空港について初めてロストバゲージしたことに気づきました。 今まで何度も旅行してきて初めての経験です。 成田の空港職員の方に「手荷物引換券を見せてもらえますか?」と聞かれて、 毎回使わずに捨ててしまう引換券の意味を理解しました。 自分のスーツケースは手荷物ID不明の行方不明状態という訳です。

また、その時にスーツケースにネームタグが付いているかも聞かれました。 次の旅行までにはネームタグを買っておこうと心に決めました。

最終的にはスーツケースは見つかりました。 自宅に帰ってから、自分が提供できるだけのスーツケースの特徴(型番、色、大きさ、価格などなど)を係の方に伝えられたことも良かったと思います。

最後に

この旅行で実践した旅行テクについてまとめたいと思います。

香港航空でビジネスクラスを満喫

香港航空はほとんどマイルが貯まらないため、旅行者には不人気とのことですが、 ほとんどエコノミーと同じ値段でビジネスクラスのチケットを購入できるというメリットがあります。 今回はたまたまだったのですが、 一度ビジネスクラスの快適さを体験してしまうと、 再度トライすることも満更ではないです。

持ち物

今回はかなり軽装で旅行することができたと思います。 それを可能にしたのは以下の旅行グッズのおかげです。

今回の旅行のメインカメラです。 携帯性とパフォーマンス、クオリティーのバランスが取れたカメラでした。

以前はサブカメラとしてコンデジを持って行っていたのですが、 この旅では代わりにGoProを持参しました。 コンデジだとバッグに入れてもなんだかんだかさばるのですが、 GoProはそのストレスを解消してくれました。

旅行中で最も普段と異なるところは、パスポートを持ち歩くことだと思います。 そして、言うまでもなく海外旅行中で最も大事な携帯品であるパスポートは肌身離さず持ち歩かなければなりません。 そこをうまく実現してくれたのが軽量、シンプルな無印良品のショルダーバッグでした。

ニュージーランドは南島の方が大自然を楽しめる観光スポットが多い印象です。 この旅では北島を回ったので、次は南島に行く楽しみができました。

「投資バカの思考法」を読みました

ZOZOスーツで寸法して頼んだ2Bスーツが届きました。 巷で噂されてた通り、 サイズは合ってませんでした。 でも、Yシャツはかなりぴったりだったので、 どちらかというと、ZOZOスーツの精度よりも、 ZOZOTOWN側がビジネススーツを作るノウハウを持っていないのではないかと思っています。 サイズ修正のオーダーを出したので、 どういう仕上がりになるのか楽しみです!

今回読んだ本は「投資バカの思考法」です。 著者はレオス・キャピタルワークス(株)創業者の藤野英人さんです。 レオスと言えば、アクティブファンド系の投資信託の中で圧倒的な運用成績を出し、 話題になった投資信託会社です。 アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないという通説がある中、 ひふみ投信はインデックスを突き放し、圧勝してきたという背景があります。 ですが、2018年の運用成績はあまり奮っていない様子。

siegeljiro.com

本の内容としては、 著者の投資ポリシーについて語ったものです。 印象深かったものは以下の2つです。

  • 誰でも(どんな投資家でも)主観に従って行動している

  • 著者は企業の経営者と直接会って、投資判断をしている

"投資判断に主観は禁物"というのはよく聞く話ですが、 誰でも主観に従っているのだから、 自分の信じる主観に従うことを良しとするのは一応、理には適っているようにも聞こえます。

主観とまでは言わなくても、 投資家の間に通じるセオリーみたいなものは存在すると思っています。

例えば、為替を見ていると、 世界経済のリスクが高まるとなぜか円が高騰しますね。 記憶に新しいところだと、 北朝鮮アメリカの緊張が高まったときがそうでした。 もし北朝鮮アメリカが戦争をしていたら、 隣国の日本にも被害が出る可能性が高いのですから、 この投資判断は如何なものかと思われます。 円が安全資産と見なされる理由はいくつかあるにしろ、 「世界経済のリスク = 円が買い」というのは、 ある意味、投資家間で通じる一種の主観なのかもしれません。

2つめは、企業の経営者と直接会って、 その人の経営に対する姿勢を見て、 投資判断をしているということですが、 シリコンバレーベンチャーキャピタリストみたいなことをやっているということですかね。

以前、Y-combinatorについての本を読んだことがあります。 Y-combinatorの場合は、 ベンチャーの方からY-combinatorの主催する資金調達コンペに集まってくる訳ですが、 レオス・キャピタルワークスの場合は、 自分たちから企業側に会いに行かなければならないので、 効率が悪そうには思いました。 あくまで字面からそう思っただけなので、 実際どうだかは分かりかねますが。。

何にしても、 一般ピープルの自分なんぞには真似はできませんね。

少し話が逸れますが、 以前に トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」 を読んだこともありますが、 投資で儲けるためには、 儲けるための情報をいち早く手に入れなければならないそうです。 雑誌やインターネットなどで手に入る情報は既に何人かの人を介したものなので、 それではダメなんだとか。。。 投資家どうしのコミュニティ?に属すれば、 そういう情報も手に入るとのことです。

あくまでサラリーマンの片手間に投資で稼ごうとしている個人投資家の立場での意見ですが、 特別な情報がないと投資で勝てないという点では、 レオス・キャピタルワークスの場合もこれと似てるような気がします。

そんな情報、一般人、ましてや日々忙しいサラリーマンじゃ手に入る訳ないですし、 下手したらそれ自体インサイダー情報に等しいように思われます。 エンジニアとして日々勉強している自分からすると、 そこまで投資にのめり込む時間もないです。 なので、やはり投資信託インデックス投資してコツコツやっていくのが、 一番確実なのではと思った次第です。

最後に、私のこの本のおすすめ度は ★★☆☆☆ です。

投資バカの思考法

「我が逃走」を読みました

なかなかブログが更新できずに2月になってしまいました。 去年初めてアジアを旅行したことも記録として残したいのですが、 それは追々やることにします。

この本を知ったきっかけ

今回読んだ本は家入一真さんの「我が逃走」です。 読んだきっかけは以下の記事で紹介されていたから。

gendai.ismedia.jp

この記事に出ていた本はすべて自分のAmazonの欲しいものリストに登録したので、 いずれまた感想を載せたいと思っています。

著者について

私が家入一真さんを知ったのは、やはり2014年の都知事選です。 あのとき、舛添氏以外の候補者は全員かなりのキワモノに見えていて、 自分の目には、家入さんはその中に埋もれていました。 何せ政党の名前が「インターネッ党」でしたし...

感想

きっかけになった上のweb記事にも、

こんなダメな人でも起業できたんなら、なんか自分でも大丈夫なんじゃないかみたいな勇気が湧いてくる本です(笑)

と書かれていて、 家入さんについての事前知識はかなりネガティブなものだったのですが、 本を読んだ後では、 こんな凄い方だったんだと驚かされました。

一番驚かされたのがチャレンジするサイクルが早いこと。

家入一真 - Wikipedia

wikipediaの記事にもあるように、 1、2年のサイクルで新しいことにチャレンジしてるんですよね。 確かに無謀で、後先考えない一面があるにしろ、 この本に書かれている範囲でも、 家入さん自身が着実に成長していっていくのが描かれています。

もう一つ驚かされたのが、 家入さんの近くに、たいてい凄い人がいることです。 家入さん自身については、 この本に描かれている描写から察するには、 それほど経営能力やマネージメント能力があるような方ではないのでは?と思われます。 それでも、最年少でジャスダックに上場を成し遂げられたのは、 現在のGMOペパボ代表取締役佐藤健太郎さんの手腕があったからこそとのことです。 この方は、家入さんが一人で起業したときに、 最初にバイトとして雇った学生だったそうです。 もし、自分がその立場だったら、 ここまでついていくことはできないだろうなと思ってしまいました。

学んだこと

この本から学んだことで挙げられるのは、

  1. 恐れずチャレンジすること
  2. 他者との出会いやコミュニケーションで人が成長すること

になります。 どうしても今取り組んでいることに集中したいから、 まだ十分なスキルが身についていないからという理由で、 チャレンジを先延ばしにしてしまうんですよね。 少しでも家入さんを見倣えたらと思います。

ただし、こういう起業家さんの本は、 かなり内容を盛って書いているとも聞くので、 したたか者の私としては 元気だけもらって自分の人生に活かそうと思います(笑)。

最後に、私のこの本のおすすめ度は ★★★★☆ です。

我が逃走

「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」を読みました

しばらくブログの投稿を怠けていたら、 2019年になってしまった! 自分は果たして成長できたのか、 今年は何を目指すのかと自問自答する今日この頃です。

仕事でマネージメントが上手く回っていないプロジェクトを目の当たりにして、 先輩の愚痴を聞いたりしていたのですが、 「そういう自分はマネージメントについて偉そうなこと言えるのか!」とふと思い、 マネージメントに関する本を読んでみました。

本の紹介をすると、 筆者のアンドリュー・S・グローブインテルの初期メンバーです。 つまり、インテル創業~大企業になるまでに培われた、 経営やプロジェクトマネージメントのスキルや思想を記した書籍です! この本が出版されたときは、 シリコンバレー中の起業家たちがコピーしまくって、 こぞって読みまわしたとのことです(笑)。

というわけで、 実際に読んでみると、 プロジェクトマネージメントというより企業のマネージメント視点での内容になっています。 ただし、筆者はあらゆる組織のマネージメントに応用できると言っているので、 読んで損はないはずです。 あと、和訳があまり上手くなく、 読みづらいことこの上無かったです(泣)。

全体を通して筆者が強調しているのが、 部下の教育です。 筆者はマネージャーのアウトプットについて、 「マネージャーの成果 = 自分のチームのアウトプット + 自分が影響を与えられる他チームのアウトプット」 と定義しています。 つまり、マネージャーが大きな成果を出すということは、 自らがマネージメントする組織が大きな成果を出すということ。 そして、そのためにマネージャーができることは、

  • 部下のモチベーションのアップ

  • 部下が働きやすい職場環境作り

  • 部下が高い技能を持てるような教育

  • 部下が働くために必要な情報の収集と提供

となるわけです。 言われてみれば当たり前ですが、 これがちゃんとできている企業のマネージャーってどれだけいるんでしょうか? 私自身はマネージャーではないので、 部下視点の立場から考えると、 やはりどんなマネージャーに当たっても、 高い能力を発揮できるように、 自分を教育し続けることは重要だと思いました。

また、これも私の意見ですが、 仕事を通して得られるものは大きく分けて二つ、 お金と経験だと思います。 ただ、お金については立場や職位、 日本だと未だに年齢にも左右されるので、 一概には決められないだろうと思います。 となると、あとは経験です。 マネージャーに求められるのは、 部下が能力を伸ばせるような、 つまり如何にやりがいのある仕事を取ってこれるかになるのではないでしょうか。 「働き方改革」が叫ばれている近年では、もちろんそれだけではないとも思いますが。。。

ちなみに、お金に関するところでは、 社員評価についての記載がありました。 私も会社で上司と面談することもあり、 そのたびに、「こんなんで本当に正確な評価ができるのかな?」 と疑問に思います。 しかし、筆者によれば、 社員を評価する方法は面談しかないとのことです。 面談で高すぎる評価をしてしまうと、 次の年から部下の働きぶりが低下するケースもあり、 面談による評価の難しさが書かれていました。 この辺りは、自分が必要な局面に立たされたら、 また読み返したいです。

この人事評価と出世については、 『林先生の初耳学』にも登場した「ピーターの法則」についての言及もありました。

npn.co.jp

企業で出世の階段を昇りつめていくと、 最終的には能力の限界に達して無能になるというもの。 だから、企業の幹部は無能ばかり?という理屈です。 本書を読んだ私の意見としては、 ある意味、致し方ないのではないでしょうか。 出世して新しい仕事を始めた段階では、 当然、その仕事については素人になります。 それを防ぐためには、 出世を無くしてずっと同じ仕事を続けて、 玄人であり続ければいい訳です。 しかし、そんな会社で誰が働きたいでしょうか? 仕事を必死に頑張っても昇進もなく、給料も上がらないということになります。 組織を動かすためには、 組織の構成員である社員が働きやすい環境を整えなくてはならない。 そのため、昇進、昇給は社員のモチベーションを高く保つのに寄与するはずです。 だからこそ、 社員の仕事を適切に評価することは重要になる訳ですね。

最後に、私のこの本のおすすめ度は ★★★☆☆ です。

HIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメント

「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門」を読みました

最近、メガネを買いました。
購入理由の一つが、 普段使ってるメガネがいまいち似合ってないなぁと感じるようになったから。 メガネは常に顔に着けるものだけあって、 結構気になるものです。 しかし、店頭でメガネを選ぶとき、 度が入ってない状態で試着するので、 かけたときの雰囲気を捉えずらいのが難点です。
そこで、巷で流行ってるAR技術でメガネ試着シミュレータを作り、 起業できないか、と前々から考えていたりします。

そんな訳で今回は起業、独立に関する本を読みました。 ただし、この本のテーマは起業ではなく個人によるM&Aです。
日本には410万社以上の会社があり、大企業と呼ばれるものはほんの0.3%程度です。

jobgood.jp

大部分は中小企業であり、 中には業績が良い会社もたくさんあるのだとか。 そういった中小企業を個人でM&Aすることで、 資本家になるという方法が提案されています。

内容自体は非常に説得力があります。 著者はベンチャーキャピタリストの経験もある方で、 具体的な数値とそれに基づく提案にはさすがと思いました。 また私自身、割と大きな企業で働いている身なので、 大企業で働く経験が世間ではいかに貴重かということ、 中小企業の現状、 ベンチャー企業を立ち上げるリスクなど、 新しい発見がありました。

ただし、ちょっと引っかかったのは、 ここに書いてあるM&Aを行う個人は、 大企業の幹部やマネージャークラスの人を想定していることです。 そういった熟練ビジネスマンが、 これまでの経験を活かして中小企業をマネージメントすることで、 大きな利益を得るチャンスになるのだと。

私が起業や独立に興味を持ちだした理由は、 私自身が会社で出世するタイプじゃないだろうなぁと思ったからです。 そんなに偉くなるまでは待てないだろうなというのが正直なところです。 (ただし、若造がいきなり会社のオーナーになったら、 買収された会社の従業員達から反発が起こるのも予想できるので、 それぐらいの実績と貫禄は必要なのかもしれません(;゚Д゚))

また、たとえビジネス基盤が既ある中小企業とはいえ、 会社を切り盛りするとなると様々な苦労やリスクがあると思います。 しかし、そのあたりの説明がやや楽観的な記述になっていて、 自分自身にどう当てはめればいいかを考えさせられました。

そんな私の不安を吹き飛ばすような記事も最近出ていましたので、 ここで紹介しておきます。

www.businessinsider.jp

この本を読んで一つ勉強になったことは、 こういった会社を売却したいオーナーと会社をM&Aしたい個人をマッチングするビジネスが 盛り上がってきていることです。 書籍内で取り上げられていたのは、 M&Aキャピタルパートナーズや日本M&Aセンター、ストライクといった会社です。

ひと昔前は会社の売却情報はトップシークレットだったそうですが、 今はこれらの会社のサービスに登録することで、 情報を収集できるのですね!

今を時めくユニクロも 元は山口県の小さな洋服店でした。 そう考えると、個人M&Aには大きなチャンスが転がっているかもしれません。

最後に、私のこの本のおすすめ度は ★★★☆☆ です。

サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門 (講談社+α新書)

「スタンフォード式 最高の睡眠」を読みました

初めてブログを投稿します。
普段からいろいろ本を読んでいるのですが、 これからの時代、インプットだけでなくアウトプットも大事だと思い、 ここから少しずつ始めていきたいです。 しかし、まさか最初の投稿が睡眠についてになるとは。。。
自分でも意外でした。

自分がよく読む実用書のカテゴリーの一つが健康にまつわるものです。 とりわけ、これまでどうにか朝方にしようとして何度も挫折してきた自分にとっては、 睡眠は大きな課題です。

この本の良かったところとして挙げたいのが、 睡眠改善のためのアドバイスが極端なものではなく、 普段の生活の中でも無理なく実践できるレベルであることです。

これまで読んだ健康関連の書籍でよくあったのが、 ひたすら人工的な影響を排除して自然に還れ!というものでした。 例えば、睡眠中はWiFiスマホの電源を切れだとか、 飲み物は水が一番健康にいいんだとかです。 確かに、今の時代、これだけ身の回りにいろいろな人工物や電波が溢れている中で、 人体にも少なからず影響が出ているのかもしれません。 しかし、都会や集合住宅で暮していて、 自分だけWiFiの電源を切っても正直意味ないですよね。

なかなか睡眠時間を確保できない、 また会議中の眠気をどうにも抑えられないビジネスマンの視点に立って、 様々なアドバイスが書かれています。 自分でもこれを実践して、カフェインに頼らずに仕事ができるようにしたいです。

最後に、私のこの本のおすすめ度は ★★★☆☆ です。

スタンフォード式 最高の睡眠